動いて打つ

以前、自宅に卓球台とマシーンを置いてフォームを固める事がとても大事だと伝えました。

■卓球マシーン(フォームを固める)

 

但し、これはあくまでフォームを固めるためには非常に重要なのですが、卓球の難しさはこの先に待っているという事を忘れてはいけません。今回はその難しさについてご説明した上で、その先のステップに進むための道しるべを少しでも示せればと思います。


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卓球において綺麗なフォームで打球が出来る事はとても重要です。

まずはこれが出来なければ話にならないというレベルです。まずは1コースで構いませんので、フォア/バッククロス、フォア/バックストレートへ自然に何回でもラリーが続くレベルになって下さい。今、ストップウォッチで測ってみましたが大体1.3秒位に1回ペースでラリーが簡単に50回・100回と同じコースに打ち続ける事が出来るようになって欲しいという事をお伝えしております。

ラリーの難しさで言いますと、マシーン < 対人です。圧倒的に難しさが変わります。対人でのラリーですと確実に同じコース・速度・深さ・高さ・回転が返って来る事はあり得ないからです。

上級者になればなるほど、ラリーが何回でも続くようになる理由はご存知ですか?勿論、どこに来たボールに対しても強打出来るという事も重要ですが、その初期段階としてマシーンのように同じ打球を繰り返し打つ事が出来るからです。

初心者同士のラリーですと、お互いコース・速度・深さ・高さ・回転がばらばらとなり難易度がMAXになります。

上級者と初・中級者でのラリーであっても、片方がコース・速度・深さ・高さ・回転がばらばらになると、何回も高速にラリーを続ける事は難しくなってしまいます。

だからこそ、まずはマシーンで安定したワンコースのボールで打ち方を学び、同じコース・速度・深さ・高さ・回転のマシーンからの送球に対して、同じコース・速度・深さ・高さ・回転に打ち返せる技術を身に付ける必要があります。

まずはこれが上手くなる上での絶対条件です。これが出来ないのに次のフェーズに進んでも上手くなるはずがありません。勿論、これがなくても卓球の試合でサーブ・レシーブだけで勝ったり、3球以内で決め切る事が出来ると自信があるならば覚えなくても良いのかもしれませんが、正直、そんな事は卓球において考えられません。

まずはマシーンでフォームを固めて、その上で安定して同じコース・速度・深さ・高さ・回転で返球出来るレベルになった後、対人でのラリーに挑戦していくようにして下さい。


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さて、前置きがとても長くなりましたが、今回は動いて打つ事についてご説明をさせて頂きます。

卓球の試合で同じコース・速度・深さ・高さ・回転が返って来る事はまずありませんし、逆に相手が打ちにくいと思うところにお互いが返球しますので、ワンコースでの打ち方がいくら上手かったとしても、それだけではランダムに来るボールに対して返球をする事が出来ません。

今回は右利きの選手を前提とし、フォアハンドに特化した説明とさせて頂きますが、例えばバック側に来たボールを回り込んでフォアを打ち、その後、フォア側のボールを打球する時を考えてみて下さい。あなたはどうやってそんな離れたところにあるボールを打球しますか?

バック側に来たボールがチャンスボールで、思いっきり打てる状況ならば右足から左足に大きく踏み込んでフォアドライブかスマッシュをしてしまう事もあり得ますが、仮にそれが出来ない状況ならば、実は先にバック側に動いた後、フォアで打球しながら右側に動く必要があります。

まず重要な事の1つ目になりますが、右側に動きながらフォアハンドを8割以上の力で打球する事が出来ますか?これが打てないならばその後のフォア側のボールを大きく動きながら強打する事は難しいと思います。

早いボールを打ちたいという方は、まずは以下の記事を参考にしてみて下さい。

53. スピードドライブの威力を上げるには

右側に動きながらフォアハンドを打つコツとしては、以下のような事を意識してみてはと思います。

・左側にフットワークし移動し左足に重心が乗ると同時に上記【53.スピードドライブの威力を上げるには】で書いたように腰を回し、胸が張る位のバックスイングが完了しており、いつでも打てる体勢にしておく。

・左足を蹴って右側に移動すると共に腰・胸に溜めていた力を一気に解放し打球。

これだけなのですが、これが初心者からすると難しいんですよね…。

時間にして約0.8~0.9秒位で上記の動作を完了させて打球するのが一般的な感覚かなと思います。ボールは一瞬で返球されますし、相手が打った瞬間にどのあたりのコース・深さに返球が来るかを予測し移動開始しつつ打球する準備(フォアorバック)の為にテイクバックを始め、回転を見極めてラケットを振り抜く方向やラケット角度を決めた上で、相手の動きを見ながら勝つ可能性の高いところに返球する必要があります。

動いて打つ方法を1つでも多く持っておくと、試合でもバリエーションが増えて楽に勝つ事が出来るようになりますよ。また色んな動いて打つ方法をお伝えしていきたいと思いますが、今回はこの辺にしておこうと思います。


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