前回、バック側に回り込んでフォアハンドを打ちながら戻るフットワークについて紹介させて頂きました。
この打球方法は、左足から右足に大きく踏み込んで打球する方法よりも威力は落ちますが、それでも本気で
打った打球スピードに対して8割以上の威力を出す事が出来ると思います。
打球スピードがある一定速度を超えると、途端に相手がブロック出来ずにミスをしてくれるケースが増えます
ので、相手がブロック・カウンター出来ない速度で打球する事はとても大事です。
後もう1点、打球スピードが速い=返って来るスピードも速いという事になりますので、得点率は上がる一方で
仮に返球された時のリスクも高まるという点をよく理解しておく必要があります。
さて、今回はバック側に来た打球をフォア、もしくはバックで返球後、フォア側に返球が来た時にフォアドライブで攻める方法について考えてみましょう。
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手打ちで打球をしている方は、腰を回して右方向に移動する事が出来ない傾向にあります。
フォア側に来た返球に対して、右足を一歩出すのが精一杯で、後は腰も回さずに手を伸ばして腕の力だけで
打球をしていたりしませんか?こういう方は本当に多いので直ぐにフォーム改善が必要です。
では、どうやって動いたら良いのでしょうか?
卓球のフットワークは、1歩動、2歩動、3歩動と言われるように場面によって使い分けが必要となります。
この中で、1歩動、3歩動に関しては比較的簡単であり、手打ちの選手でも身に付ける事が出来てしまいます。
どういう事かと言うとそれぞれ以下の通りです。
■1歩動
右足を右側に一歩スライドさせて少しだけ右方向に動き打球するという考え方です。
本来ならば、一歩スライドさせる時に腰を回してバックスイングを取った上で打球する必要があります。
■3歩動
右足を右側に一歩スライドさせて、その勢いを利用して大きく右側に移動し左足を右足よりも右側にクロスさせて
着地と同時に打球、最後にクロスになっている足を戻すために右足が左足の更に右側へ移動。
こちらも同様、本来ならば、一歩スライドさせる時に腰を回してバックスイングを取った上で打球する必要があります。
1歩動、3歩動に関しては、どちらも右足を1歩スライドさせると同時かその前に腰を回して打球準備が必要となりますが、足の動きさえ出来ていれば、手を伸ばして手だけでスイングする事も出来てしまうため、それが間違いの原因に繋がります。
最後に2歩動についてです。これが連続で動きながら安定して打球が出来るようになってこれば、身体全体でバックスイングを取る感覚を掴む事が出来るため、手打ちで打つという概念が無くなってきます。
ワンコースで打てるようになってきたら、まずはこの練習を増やしていく事をおすすめします。
では、2歩動の動き方についてご説明致します。
■2歩動
反復横跳びをイメージしてみて下さい。まさにその動きと同様、スタンスを変えずに平行移動し打球する打ち方です。返球が来たボールに対して打ちやすいポジションに移動して打つ事を繰り返し行うという動作となります。
但し、ただ反復横跳びしているだけですとバックスイングを取れませんので、1回目の移動の際の準備がとても大切になってきます。
相手の打球と同時にフォアに来ると判断したら直ぐに両足のつま先で平行スタンスのまま移動し、それと同時に腰を回して打球準備をします。この時、右利きの選手であればほんの少しだけ右足に体重を残すようにして下さい。
次の瞬間ボールを打球する必要があるため、体重を左足に移動しつつ腰を回転させて打球します。
これの繰り返しですので、延々と平行スタンスのままステップをし続ける必要があるという事です。
最後に、出来る事ならば2歩動を優先的に使って下さい。
これで移動出来る範囲は全て2歩動で構いません。その上で、相手の打球が速すぎて間に合わない時は1歩動、相手の打球が台の隅などコースが良くて届かない場合は3歩動を使うというイメージです。
そして相手の打球が遅くてチャンスボールという事ならば、2歩動で動いた上で打つ際に思いっきり左足を前に動かして強打して下さい。
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ここまで出来ればもう簡単ですよね。遠くに返球が来たボールに対して、手だけを伸ばさずにしっかり腰を使って2歩動か3歩動でしっかり動いて打球をするだけです。
こちらが打った打球に対して、カウンターや速いボールが来てどうしても間に合わない場合は、最悪、1歩動を使ってなるべくコースを狙って返球をして貰えれば良いかと思います。
まとめますと、卓球は色んなところにボールが返球されてきますが、常に2歩動を意識して腰を使って打球、どうしても間に合わない場合は1歩動、2歩動でも届かないところに返球される場合は3歩動という事を意識して貰えればと思います。書いていて、フットワークの考え方でとても重要な事を書いたように思います。
もうそんな事を知っていると感じる方も多いのかもしれませんが、本当に自分は出来ているのか、よく自分のフットワークを見つめ直すきっかけになれば幸いです。
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