160kmの剛速球を投げる野球の大谷翔平投手は肩甲骨が非常に柔らかいと有名ですよね。
この時点で「肩甲骨」はスポーツに欠かせない、重要な要素なのでは無いかと感じる方は多いのではないでしょうか。卓球にも「肩甲骨打法」という言葉があります。卓球においてもこの肩甲骨を上手く利用する事で、更に強くなる事が可能なのです。
前章まででは、肩の細かい使い方はお伝えしておりませんでしたが、今回は肩の使い方にクローズアップしてご説明が出来ればと思います。
前章でお伝えしている通り、打球を安定させるために、基本的には肩のラインは揃えます。また地面と肩のラインが平行になるように意識してプレーする必要があります。これを実践している選手はだいぶプレーが安定しているのではないでしょうか。
但し、卓球は小さい力(スイング)で大きな力(強い打球)を出す必要があります。つまり基本的なフォームは小さくまとめるため、大きな力を出すためにはひと工夫必要ですという事ですね。
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これまで、足→腰→肩→前腕→手首という順番に力を伝えるとお伝えしておりましたが、肩については更にパワーを引き出す事が出来ます。
肩のラインは地面と平行とお伝えしている通り、肩を「下げる」「上げる」は打球方向と異なる方向への力となってしまうため、卓球ではあまり使われる事はありません。
皆さんリラックスした状態で肩だけをぐるぐると回してみて下さい。如何でしょうか? そう、肩だけで回す事が出来るのです。無理やり肩を後ろ側に入れて、打球をする時に前に持ってくるとパワーが伝わり難いですが、自然にリラックスした状態で、腰を回すときに肩が後ろ側に入るように意識して下さい。そして打球の時に腰から来た力を肩に伝えて一気にその力を放出するのです。これを実践出来れば、小さいスイングで更に大きな力を得る事が可能です。
では、肩を入れるという状態はどういうイメージなのか? 分かりやすくご説明します。
・リラックスした状態で背筋を伸ばして立って下さい
・肘を支点に前腕から先を地面と水平になるように折り曲げて下さい(脇は絞めて下さい)
・前腕から先は地面と水平のままで、肘を後ろ側に動かして下さい
如何でしょうか? これで肩甲骨=すなわち背中の上側(肩の後ろ側)を使っているイメージが掴めましたでしょうか?
意識しておこなってしまうとフォームが崩れるので、無意識のうちに肩が、後(バックスイング)→前(打球)とぐるぐる回っているイメージを持って頂ければと思います。
肩の可動域が広いほど、肩甲骨を使った打球をするメリットが出てきます。肩のストレッチも意識的に取り組んで頂ければと思います。
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