前回、3球目攻撃の練習方法をお伝えしました。
卓球では、先に攻めた方が有利に試合展開が出来る事もあり、最低限の技術としてまずはチャンスが来たら確実に攻める、そのチャンスをなるべく増やすために、動きを加えながら強打出来る範囲を増やしていく事が重要です。
前回お伝えした練習方法ですが、これはあくまで決まった長さ(卓球台のバウンド位置)に飛んでくるボールに対する基本的な打法となります。
どんどん攻めれる頻度を増やしていく事が強くなっていく秘けつであり、そのためには、台から出るか出ないかという微妙な返球に対しての対処方法をしっかり学ぶ事で、より攻めの頻度を高めていく事が可能となります。
では、3球目攻撃で攻めれる確率を上げていく為には、どういった練習が必要なのかお伝えしたいと思います。
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練習内容
まず、練習内容ですが、初めは下記の練習をしてみて下さい。
- 下回転サーブ → バック・フォアのどちらか1コースに台から出るか出ないかのツッツキをして貰い、台から出るならばスピードドライブ、台から出なくて打てないと判断した打球はフリック
多分、初心者・中級者では非常に難易度が高く、ミスも連発してしまうと思います。あくまで上記の練習方法はワンコースですので、これが複数コースに返球されたらとても難しくなっていきます。
まずはワンコースで構いませんので、確実に返球出来るようになっていくよう努力をしてみて下さい。正直、これが当たり前のように出来なければ、上のレベルで勝っていくのは困難です。
ワンコースの決められた練習ですので、この場合は強打出来て当たり前なのです。フリックも当てるだけでは無く、それなりにスピードが出る返球が出来るように意識してみて貰えればと思います。
アドバイス
この練習で気を付ける事について考えてみました。前回の記事で、下記のような事を書きました。
サーブを出してから次の打球をするまでに要する時間は約1.3秒位だからです。
右利きの選手のフォアサーブの場合ですと足の動きのステップは以下の4回です。
- サーブの打球と同時に左足に重心が移動
- 重心移動した反動でニュートラルポジションで構える(つま先重心)
- ニュートラルポジションに戻った反動で、フォアで打球出来る最適な位置へステップしつつ腰を回転
- 右足に乗った重心を左足に移動しつつ腰に溜まったエネルギーを開放し強打
引用元:3球目で決める
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基本的な動きに関しては、ここで書いている内容で構いませんが、【3.】の動作を行っている最中に、台から出るか出ないかを予測します。
台から確実に出ると分かればそのままの流れで【4.】の動作に移れば問題はありません。
問題なのは台から出ない場合ですよね。下回転打ちの基本は、ラケットを下から上方向へ擦る動作が入りますので、通常はバックスイングの際、台の下側にラケットを落として打球準備を行います。
ここまでは同じで構いません。確実に台から出ない事が初めから分かっているならば、フリック強打を狙っておくという考えもありますが、出来る限り強打をしたい試合の中で、全てをフリックで返すように構えておく事自体がおかしな考え方になってしまうので、どちらも打球出来るようにしておくのが一般的かと思います。
難しいのはここからで、まず、バックスイングの時、何故、台の下側にラケットを落としているのでしょうか。
答えはバックスイングの際に、右利きの選手であれば右ヒザを少し曲げているからです。下回転の時は、腰を回転すると同時に右ヒザを少し下に落として右ヒザに力を溜めてそれを打球する瞬間に伸ばしつつ左足へ体重移動しながら腰を回転させて打球を行います。
では、咄嗟にフリックをする場合はどうすれば良いのでしょうか。曲げている右ヒザを元に戻せば良いのです。
右ヒザを曲げていない状態の時、あなたのラケット位置はどこにありますか?台の上にラケットがあるのであれば、練習していけば上達していくはずです。ラケットが右ひざを伸ばした時に台の下側にあったり、変な方向をラケットが向いている場合は、そもそもの考え方から直していくべきだと思います。
卓球は1回のラリー時間は1往復で1秒掛かりませんが、その中でフリックはフリックの動き方、ドライブはドライブの動き方と分けていては到底間に合うはずがなく、色んな動作に一貫性を持たせていく事が非常に重要です。
0コンマ何秒の世界で瞬時に判断し、最短距離で打球準備を行い、そして出来る限り強打をしていくという事が出来るように、皆さんもこういった小さな動きに気を付けて、更に強くなって貰えればと思います。
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