多球練習の考え方

卓球の練習において欠かせない事は多球練習です。

しかし、どうしてもその重要性に気付かず、対人での練習に重きをおいてしまう傾向にあるのかなと思います。

段階を追ってステップを踏み、徐々に上手くなっていくという考え方を、多くの指導者の方へお伝えしたいと私は感じます。


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強くなるステップとしては以下の流れで取り組んでみて頂ければと思います。

 

①素振り(フットワークも織り交ぜながら)

②多球練習(ワンコース/マシンも可)

③多球練習(決められた複数のコースでフットワークも織り交ぜながら/マシンだと任意の場所に配球が難しい)

④多球練習(ランダム性を持たせるが、一定のリズムで配球)

⑤多球練習(試合を想定した5球以内での反復練習/例えばフォア前、バック、フォア、ランダム、スマッシュ等)

⑥対人練習(ワンコース/初心者同士ですと一定のリズムで同じところには返って来ないため難易度が高い)

⑦対人練習(決められた複数のコースでフットワークも織り交ぜながら/⑥同様に一定のリズムでは無い)

⑧対人練習(ランダム性を持たせるが、ルールを決める/例えばレシーブは全面にツッツキから2/3フットワーク等)

⑨対人練習(試合など)

 

これらを段階的にやっていく必要は全くありません。試合の経験を積まなければ強くはなれませんので、試合練習を増やしていく事で、試合勘を身に付けていく必要もあります。

しかし、単純に試合だけやっているだけでは、安定して威力のある打球を連続攻撃出来るようにするのはとても難しいと思います。

今回、何を言いたいかと言うと、多球練習というのは対人練習と比較して簡単である事を伝えたかったのです。

何故ならば、多球練習というのは、回転、スピード、高さ、深さ、リズム(ピッチ)が全て一定のリズムだからです。多球練習でランダムのフットワークを入れた練習というのは、少し難易度は高いのですが、それでも試合なんかに比べたら簡単な部類に入ります。この簡単な練習でミスが多かったり、体勢が崩れたり、威力のある打球を何本も連続で打てなかったりすると、試合ではどうなると思いますか?

多球練習でミスしている以上、本番の試合でそんなにうまくいくはずがありません。


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卓球は様々な回転、スピード、高さ、深さ、リズム(ピッチ)で相手を先に崩し、先手を取り得点を重ねていく必要がある競技です。

つまり、相手にとって嫌なプレーをして、先に相手を崩す必要があるとプレイヤーは考えます。

そういう難しい打球を初めから試合の中で上達させていくのは不可能ですし、フォームが固まっていない初心者同士でいくら打ち続けても、こういう血の通ったラリーを繰り広げるのは非常に時間が掛かります。

まず、選手一人一人が多球練習の球出し方法を学び、まずはたくさんボールを打って感覚を掴み、その中で理想のフォームを見つけた上で、フットワークをしながらでもその理想のフォームで何球でも打てるようにし、その上で色んな回転、スピード、高さ、深さ、リズム(ピッチ)で嫌なところを攻められても安定して返せるようになるよう、少しだけ基準となるフォームから打ち方を変えてバリエーションのある返球が出来るようにしていく事で上達は格段に早くなるのではと思います。

まずは⑥が安定して入るようなレベルになるまでは、多球練習の比率を増やして練習に取り組んでみては如何でしょうか。勿論、それ以外の練習も全て重要ですし、全て上手くなる必要があります。

ここでお話した事は、あくまで上達する最短ルートを歩みたいならば、こういった方法がある事を理解出来ていない方も多いのかと考え、今回はこのテーマで記事を更新させて頂きました。

多球練習の重要性を理解せずに、何も考えずにただひたすら頑張っているだけでは上達はするとしても限界があります。よく考えて、フォームや足の動かし方、体の使い方、連続して威力のある打球をする事等、様々な課題を意識し、改善を繰り返していけば、段々と対人練習での質も上がっていき、それによってランダム性のボールに対する返球や、色んな球種にも反応して先に攻めれるようになってくると思います。

練習で精一杯、努力する前に、まずは強くなるための考え方を学ぶ努力をした上で、練習に励んでいって貰えたらと思います。


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