今回は決め球を持つというテーマで記事を書いていきます。
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まず、卓球に問わずスポーツ全般をやっている方々の最終目標は「勝負に勝つ事」ですよね。
趣味で卓球を続けていて、特に勝ち負けにはこだわらないという方が仮に居たとすれば別ですが、どうせやるならば試合に勝ちたいと思うのではないでしょうか?
勝負に勝つためには、相手のミスを待って勝つ方法もありますが、そんな消極的なプレーでは中々、勝ち進めていく事は難しいと思います。
カットマンであったとしても攻撃的なプレーが要求されます。
韓国のカットマン:朱世赫選手(初めて知りましたが、1980年生まれなんですね・・・)も、とても攻撃的なプレーを連発している事からも、ミスを待つよりも積極的に攻めて得点を取っていく重要性を感じて頂けるのでは無いでしょうか?
練習をしている様子を見ていると、前章の「37. 練習に取り組む姿勢」でお伝えした「試合で勝つための練習」をおこなっている様子を目にします。
しかし、とても綺麗なフォームで安定して返球してはいるものの、球の回転量が一定、スピードもそこそこであるが一定という選手を見かけます。
そういう選手を見ると、とても勿体ないなと思ってしまいます。
何故、勿体ないと思うか理解が出来ましたでしょうか?卓球において、「一定=相手が取りやすい」という事なのです。
試合で勝つための練習をしていて、足を動かして試合に近い練習をしているにも関わらず、基礎練習で学んできた安定思考の技術のままにプレーをしているのです。
勿論、とてつもなく回転量が多く、スピードがとても速い球を安定して打ち続ける事が出来れば、それでも良いかと思いますが、中々、そんなプレーを安定してプレーし続けるのは難しいですよね・・・。
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卓球において、勝つために必要な事として、「一定」では無く「不定=緩急をつける」であるべきなのです。
(勘違いをして欲しく無いですが、勿論、安定したフォーム打つ必要があります。)
「緩急をつける」という言葉の定義が少し分かりにくいのですが、私が考える緩急とは、
・緩=8割の力で打つ安定した打球
・急=決め球
という事です。
これを理解して試合中に実践が出来れば、相手はとてもやり辛くなります。
前章の「34. 3球目攻撃の考え方」でお伝えしたように、8割の力で打ち続けている選手が居たとしても、試合中にずっと8割で打っていたら相手はタイミングを取りやすくなってしまいます。
単に、遅い球(5割程度)と速い球(8割程度)を打ち分けて緩急をつけるという人もいますが、それではタイミングをずらす目的のみとなってしまいます。
先ほどお伝えした、私が「勿体ないなと感じる選手」は、大体、こちらのパターンが多いです。
※絶対にそれが駄目という訳ではありません。私は「一定」が駄目と考えております。
遅い球(5割程度)の回転量が、通常よりも多く掛かっていたり、ナックル性の球であったりすれば「決め球」にもなり得ます。
「不定=緩急をつける」 → 相手のタイミングをずらす効果も大切にはなりますが、それよりも重要な事は「決め球」がある事で、相手に一発で抜かれてしまう・・・といった大きなプレッシャーを与える事ができ、また、相手もそれなりに無理をして相手に「決め球」を打たせないように厳しいコースを狙う事を余儀なくされます。
以前から何度もお伝えしておりますが、卓球は勝つための「確率」を上げていく必要があります。
決め球があれば、自分のプレーで得点をする事ができ、且つ、相手に無理なプレーをさせるという事は、相手がミスをする可能性も上がり、一石二鳥の効果があるという事になります。
安定したフォームで打球が出来て、それを徐々に速さ・回転量を高めていく事も重要ですので、その練習をしつつで構いません。
全てのプレーを「決め球」という訳にはいきませんので、ドンピシャで決め球が打てる!と感じた時には必ず打つという意識を持って下さい。
相手を崩していって、最終的に先に「決め球」を打って得点を重ねる事が出来れば、更にステップアップが出来ると思います。
今回は、ラリー中のドライブ対ブロックがメインの「決め球」についてでしたが、勿論、台上処理での「決め球」もあります。
「台上処理における決め球」は、また少し考え方が違いますので、別途、今後、記事にしていきたいと思います。
最後までお読み頂き有難うございました。
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