昔、長谷川信彦選手が「一本差しグリップ」にて世界で活躍されていたのをご存知でしょうか?
現代卓球では私が知る限りでこの一本差しグリップを使っている選手は聞かないですが、卓球においてはラケットの握り方は自由です。しかし、自由だからと言ってどんなグリップでも良いわけでは無いと私は思います。勿論、長谷川信彦選手のようなグリップを否定しているわけでは無いです。本当に後世に伝わる凄い選手はどんな握り方でも強い、しかし、私は一般的な選手ですのでそこまでは正直分かりません。
※失礼な事を言っているのであれば大変申し訳ございません。
リラックスした状態で少しだけ浅く握る、少しだけ深く握るという程度であれば良いかと思います。
さて、今回は握り方の説明では無く、指の使い方の説明でしたね。では早速、説明をしていきます。
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①親指を立てる
・バックハンドのラケットの面が安定する。
・バックブロックが安定する(特に強い打球が返って来た時にラケットの面がブレないためコースを狙い返球が出来る)
・バック台上処理のラケット面が安定する。
②人差し指を立てる
・フォアハンドのラケットの面が安定する。
・フォアブロックが安定する(特に強い打球が返って来た時にラケットの面がブレないためコースを狙い返球が出来る)
・フォア台上処理のラケット面が安定する。
あまり指の事を意識しすぎてしまい、力んでしまうとあまり意味がありませんし、指を立てるとは書きましたが、ピンとしっかり立てる必要は無く、あくまで自然に少し指を立てるというイメージで考えて頂ければと思います。
何故ならば、この考え方は一般的ではありますが、全員がやっている訳では無く、指を寝かせたまま打球する強い選手はいくらでも居ます。
面が安定する一方で、ころころと試合中に指を立てたり寝かせたりしているのは時間短縮とは言えませんね。しかし、面が安定するという事は間違いありませんので、ここはトレードオフという事になります。
1点、お勧めしたいのはフォアの台上処理では意識的にラケットを立てた方が良いです。
理由は、バックサイドは身体の正面に対して、右利きの場合はフォアサイドは身体の右斜め前となります。身体から遠いため安定させる事が難しいです。
脇を締めて、肘を起点に腰を使ってフォア台上処理をする場合であればそれなりに安定しますが、肘を伸ばして打たなければならない場合は、不安定なフォームとなりますので、ラケット面も安定しません(基本的には台上処理も身体の近くで肘を起点に打つ事を意識して下さい)。
ラケットの先端(上側)に近いところを、人差し指を伸ばす事でラケット面を支える事が出来ますので、メリットのある選択だと考えます。
基本的にシンプルなフォームを意識していくと、指は動かさないという選択肢もありと思います。
あくまで考え方であり、これを理解していれば活かせる事があるのではと思い記載させて頂きました。
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