手首の使い方

今回は、バックハンドにおける手首の使い方について書いてみようと思います。
体全体の使い方も重要となりますが、最終的に手首の使い方が上手い下手で、威力ある打球が出来るかどうかが変わりますし、安定した打球が出来るかどうかも最終的に体→腕→手首→ラケット→球の順番でミートする事になるので、手首の重要性は理解頂けるかなと思います。
まず、バックハンドにおける手首の使い方として、台上処理は今回書きませんが、思いつく限りだと下記が挙げられます。

・ブロックをする時
・ハーフボレーをする時
・上回転に対するドライブをする時
・下回転に対するドライブをする時


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では、一つ一つ、手首の使い方について説明していきたいと思います。
切れている下回転に対するドライブについては過去の記事を参考にしてみて下さいね。

29. 切れている下回転に対する考え方

30. 押してダメなら引いてみよう

ブロックをする時

バックハンドでブロックをする際の手首の使い方ですが、私はほとんど手首を使いません。
しかし、当てるだけのブロックでは、いくらなんでもブロックにスピードが出ませんので、チャンスボールになってしまいます。
しっかりと相手コートのどこに返球をするのかを瞬時に考え、その打ち出す方向にラケット面を向けて、回転に応じてラケット面をどれだけかぶせるのかを考えて、肘を起点に体の正面で前腕を前後させるイメージで打球します。
この時、ラケットの面がしっかり相手コートを向いているようにして、手首はリラックスしているのが最も良いです。
手首に力が入りすぎている選手が多いように思いますが、ラケット面さえ出来れば後は手首をリラックスさせて、手首をしならせる(手首の動きでラケット面が5cmくらい前後するイメージ) 方が、しっかりとブロックをした時に威力が出ますし、しならせる事で相手のドライブに対して力を吸収する効果も出てきます。
ブロックをする瞬間はラケットがブレない程度にリラックスさせるという事を意識してみて下さい。


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ハーフボレーをする時

続いてハーフボレーをする時の手首の使い方ですが、これは人それぞれあるのかなと思います。
しかし、過去に「16. シンプルに考えよう」という記事を書いた通り、バックハンドは全ての動作が同じフォームから繰り出されるべきと私は考えております。

16. シンプルに考えよう

つまり、何が言いたいかと言うと、ハーフボレーはブロックの延長にある技術となります。
ブロックが上手くできない中で、ハーフボレーだけ上手くなるというのは不可能と考えます。
ブロックが安定して入る(=高さ・速さ・打点・コースが安定している)からこそ出来る技術だと思います。
ブロックが安定して入るようになった後に、ハーフボレーの練習に取り組んで頂いた方が、上達の近道という事ですね。
勿論、毎日、色んな練習に取り組んでいるという方であれば、ブロックもハーフボレーもどちらも練習の中で打っていてどちらも上達していくという事はありますが、基礎はブロックからきている事は理解して欲しいと思います。
ハーフボレーの手首の使い方ですが、ブロックと同じタイミングで手首を前後に動かしてみて下さい。
ただそれだけなんです・・・しかしそれが中々、伝わり辛かったりします。
手首を前後させるという事は、ブロックの時にほとんど手首を使わなかったのとは違い、タイミングを間違えると全く安定しませんよね。
ブロックで打球するタイミングに合わせて、手首を一瞬で前後させて「パンッ」と弾く感覚を養う必要があります。
最後に、私自身、ハーフボレーをする中で重要だなと感じるのが、手首を後ろ側に曲げて(あくまで手首をリラックスさせて自然にしなるイメージを忘れずに)弾いた後に、手首を振り切るのでは無く、しっかりと弾き終わった時点で手首を止める事です。
実際に何度も練習を繰り返してみると違いが良く分かると思いますが、手首→ラケット→球に力を伝える上で、一番重要なのはインパクトの瞬間です。
その先まで手首を振り切っていると、インパクトの瞬間に力が伝わり辛かったり、次の動作に繋げる時のロスに繋がります。

上回転に対するドライブをする時

続いて上回転に対するドライブをする時の動作ですが、これもブロックやハーフボレーの延長と考えて頂いた方が理解し易いかなと思います。
ラケットの面はブロックの時よりもやや下向きにして、手首は上下(厳密に言うと斜め前方の上方向)に動かします。
肘を起点に前腕を動かすところは同じで、ラケットの面の動かし方や手首の前後のスナップを上手く使えば、回転の掛かったドライブを打つ事が出来ます。
ブロックが出来ないと勿論、上回転に対するドライブは打てません。その理由は、まず打球する前にラケット面を作る必要があるからです。
イメージとしては、ブロックする時よりもラケット面を寝かせるのですが、ラケット面を寝かせる量と手首のスナップの量、振りの速さによっても異なりますので、この先は、たくさん練習して、色んな回転の球を打つ中で養っていくものだと思います。
ハーフボレーと同様ですが、インパクトの瞬間を意識して、インパクト後は手首のスナップを止めた方が威力のある球が打てます。


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卓球は、まずイメージトレーニングをして、鏡でフォームを研究して、どうすればシンプルに力をボールに伝える事が出来るかを考える必要があります。
下回転に対するドライブに関しても、「29. 切れている下回転に対する考え方」や「30. 押してダメなら引いてみよう」で紹介をさせて頂きましたが、私も読み返してみて書けていない事がありました。
そこまで切れていない下回転に対しては更に速い打球を打つ事も出来ます。
打ち方に関しては、今後、また記事にしていきたいと思いますので、これからも引き続き本サイトに足を運んで頂き、参考にして頂けると幸いです。

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