今回は「タイミング」の大切さについて説明をさせて頂ければと考えております。
聞いた事がありますか? 「集中・タイミング」と言っていたある選手がおりました。
そう、福原愛選手ですね。私にとっては特に印象的な言葉でした。
卓球は、タイミングを養っていく事が非常に重要です。理由は、何度も説明をしておりますが、
同じコース、同じ高さ、同じ回転で返球をし続けるためには、同じ打点、同じ身体の位置、同じ振り方で打ち返せる技術が必須となるからです。
最終的には、タイミングをずらして相手に得点をさせない、強打をさせないというレベルになって頂きたいと考えますが、タイミングを崩す前に、自分のタイミングを身体に覚えさせる必要があります。
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タイミングを覚える方法は数多くありますが、まず重要な事は、ボールに遊ばれない事です。
ボールに遊ばれる=ボールの回転が分からない、どこかに飛んで行ってしまう。という事ですが、この状態ではタイミングを掴む事は出来ず、ずれたタイミングを覚える事になったり、癖がついて変なフォームになってしまったりと良い事がありません。
前章でご説明をさせて頂いた、壁打ちでもタイミングを取る事は可能です。
卓球は、打球音を大切にするスポーツでもありますよね。私はフラット打ちの1コースでのラリーでは、「タンタタンタ・タンタタンタ・タンタタンタ・・・」という音で表現しております。
声に出す事はしませんが、頭の中で一定のリズムを取ります。大体、私のリズムではざっくり10秒間でラリー12往復というイメージでした。「タッタタン×12回=10秒」ですね。
①「タン」…自分が打球
②「タ」…相手コートにバウンド
③「タン」…相手が打球
④「タ」…自分のコートにバウンド
※分かりやすく、①~④の番号をふりました。
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私は、全国大会に出場する選手とも試合、練習をしておりますが、大体、初めのラリーは同様のリズムでおこないます。
よって、この考え方は一生モノになると思いますので、自分で素振りをしてみて、どの程度のスピードで打てば良いかを身体に覚えさせて頂ければと思います。
※素振りの章でお伝えしてますが、腰で打球を意識して下さい。前腕、手首に関してはしならせる(20cmくらい稼働させる)程度です。
①で打球をしますので、肘を起点にして前腕、手首、ラケットを身体の横側から、身体の正面に移動するイメージです。
次に②でニュートラルポジションに戻ります。無理やりではなくなりゆきで自然に腰を元に戻すだけです。
③でテイクバックするので、腰をひねり始めます。
仮にこれが試合であれば、③のタイミングで左右のどちらに打球が飛んでくるかをある程度予測しておく事となります。相手がボールにラケットを当てる前に相手の動きを見てどちらに飛んできそうか大体予想をしておき、打った瞬間に左右のどちらにボールが来るかを瞬時に判断します。頭で考えていたら間に合いませんので、これは上手くなってからランダムで左右に飛んでくる球を打つ練習を積み重ねて学んでいくところかと思います。
④と①は、繋げると「タタン」です。実際には「自分がタタンと打球」→「相手がタタンと打球」の繰返しなのです。これは本当に一瞬ですので、表現が難しいのですが、ボールが自分のコートにバウンドして頂点に来るまで(ライジング)で打球をする事をお薦めします。
初めは台の近くで打球をして、そのうち慣れてきたら距離を取りながら徐々に後ろに下がってラリーしてみるのも良いかと思います(試合で練習のラリーで使うようなフラット打ちはほとんどしませんので試合では使わず、あくまで感覚を掴むという意味で)。
バウンド直後のライジングを打球して、肘を起点に腰を回して打球し、同じ体勢で当てる事が出来るようになれば、そのフォームは固まってきたのだと思います。これが出来なければ、どれだけ発展練習をしたところで基礎がめちゃくちゃなので安定するはずがありません。
まずはこの練習を初心者であれば毎日、最低でも30分間は実践して頂きたいですね。
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