フットワークの考え方

今回はフットワークについて記載させて頂きます。
練習方法は様々ありますが、まずはどういった練習をすれば良いのか?という事が理解出来なければ、早く成長していく事が難しいのかなと思います。
卓球においてフットワークはとても重要です。フットワークが出来ないと、到底、上のレベルで活躍する事は出来ません。
練習の中で足を止めて安定したドライブが打てるようになったとしても、そのレベルではまだまだ中級者といったところでしょう。
では、どういうフットワークをする必要があるのか?それについてご説明をさせて頂きます。


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卓球におけるフットワークには様々な種類があります。

・1歩動
・3歩動

と呼ばれるフットワークが有名かと思います。しかし、この1歩動、3歩動と呼ばれるフットワークは、試合の中で大きく振られた時、とっさに体勢を整えて打球をしなければならない時に使うフットワークです。
つまり、この練習ばかりしてしまうと、先に攻めるどころか、相手に大きく動かされた時に返球する技術を身に付けるというだけであり、勿論、これを練習するのは否定しませんが、あまり有効とは言えません。
卓球で最も重要なフットワークとは、小さく小刻みに体勢が崩れず8割以上のパワーで連続して打ち続ける事が出来るフットワークです。
例えば、台のバックサイド、真ん中(ミドル)、フォアサイドに1球づつ返球して貰い、同じ強さ(8割ほどの力)のドライブ回転でオールフォアで打ち続ける事が出来ますでしょうか?バック→ミドル→フォア→ミドル→バック→ミドル→フォア・・・の繰り返しです。
これが卓球において最も重要なフットワークと言えます。
卓球は、野球と違い、相手がストライクゾーンに返球してしまうと決め球が返ってきてしまいますので、どれだけ相手を崩せるか?が重要になってきます。相手に100%の力を出させないために、相手が打ちにくいところに返球してくるのが普通です。
どうしても相手に決め球を打たせたいと考える卓球選手が居たとしたら思いっ切り強打をする事になりますが、そんな選手が居るわけ無いですよね。
フットワークの基礎練習においては、フォームを固めていくために打ちやすいところに返球してくれますので、試合とは大きく異なります。
そのため、フットワーク練習は動いて連続して打ち続ける事が出来なければ、試合ではフォームがぐちゃぐちゃになってしまい、試合で思ったプレーや強打が打てず、負ける確率が上がってしまいますよね。


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卓球のフットワークにおける考え方が理解出来ましたでしょうか?当たり前の事ではありますが、こういった事を理解して練習に取り組むか、そうでないかの違いによって、今後の練習に対する取り組み方が大きく異なってくるかと思います。
勿論、試合を想定したフットワーク(どっちに来るか分からない返球に対して動いて打球する)という事も重要です。
どちらもしっかり練習していく必要がありますが、初心者のうちから試合を想定したフットワーク練習をしてしまい、上手く動けない中で無理やり返球をする事ばかり繰り返してしまっては、変なフォームが身に付き、それを修正していくのに時間が掛かってしまいます。
続いて「1歩動」についてですが、小刻みに動いている中で、相手の返球が厳しくその動きだけでは賄えない場合があります。
「あと1歩動けたら返球が出来るのに・・・」と思った時に使うフットワークとなります。1歩動を使うと、自分のニュートラルのスタンス(肩幅よりも少し広い程度)から、右利きの選手がフォア側に動く場合は、右足を更に一歩右側に動かす必要があります。
つまり、体勢が少し沈んでしまい、崩れているという事になりますね。この体勢でも肩のラインは出来る限り地面と平行に保って下さいね。そうしなければ安定した打球は出来ませんので。
「3歩動」に関しては、通常のフットワークをしていても全く届かない距離に返球された場合に使います。
例えば、バック側に回り込んで打球をした後に、フォア側にブロックされてしまったケースが挙げられます。この場合、まず「1歩動」の動きをした後、右利きの選手であれば大きく左足を右側に持っていき、左足の着地と同時に打球しつつ右足も右側へ、右足の着地と共に体勢を直ぐに整えるという動作が必要となります。飛びついて打球をしているので、体勢が大きく崩れているため、そこからのラリーは劣勢と言えますね。
まずは基礎的なフットワークを覚えて、手を伸ばして打たず、身体の近くで腰を使いながら動きながら打球が出来るようになってくれば、応用的なフットワークも簡単に取り入れていく事が出来るようになります。
他にも、「バック→ミドル→バック→フォア」というフットワーク練習もあり、これもオールフォアで出来るようになってこれば、通常のフットワークで動ける幅も広がりますのでおススメです。
一朝一夕で身に付くものではありませんが、毎日の練習に取り入れてみては如何でしょうか?


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