しならせる事の重要性

卓球でしばしば用いられる強さの表現方法として「柔らかい」「硬い」と言ったりしますよね。
卓球においては、「柔らかい」という言葉は良い表現となります。
また、「センスがある」と言われる選手は大抵が「柔らかい」イメージの卓球をされます。
逆に、「センスがない」と言われる選手は大抵が「硬い」イメージの卓球をされます。
これは、身体が硬いという意味とは異なります。ではどういう事なのでしょうか?


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私は「センスがある」「センスがない」というのは置いといて身体は硬い方です。また、私は「硬い」部類の卓球をしておりました。
今回こういった内容を選んだ理由として、これも私が経験して「硬い」→「柔らかい」に改善していくまでに、非常に時間が掛かり苦労をした事もあり、皆さんには同じ苦労を味わって貰いたくないという事で、考え方を説明出来ればと思い記載をさせて頂く事と致しました。
「柔らかい」という表現には様々あり、ドライブ、ストップ、フリック 等、それぞれの技術に対して用いられます。
今回は、「柔らかい」タッチを覚えて頂くための、ある1つの考え方をお伝え出来ればと思います。
それは、今回テーマとして挙げさせて頂いた、「しなり」という表現です。

前章でもお伝えをしておりますが、「しなり」のある打球をするためには、「力を抜く」事が重要です。

12. 肘の使い方

そのためには、「力まない」必要があります。「力まない」ようにするには、

・肩の力を抜く
・ラケットを強く握らない

事が特に重要です。


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しかし、ただ単に脱力している状態ですと、強い力がボールに伝わらず、強力なスピード・回転のある球を返球する事は難しいです。
ここで前章にお伝えしている、「腰を使って、肘を起点に打球する」という事を思い出してみて下さい。
まだ体重移動についてはご説明を出来ておりませんが、打球するまでの順序としては、右利きでフォアドライブを打つのであれば、

①右足に体重移動(力を溜めるのは、右の内ももの下側ですよね)→腰を右に回す(別記事で今後説明しますが実際には肩を入れるのも必要)
②左足に体重移動をしつつ、腰を左側に回す
③肘を起点に前腕に力を伝える→手首に力を伝える→ラケットに力を伝える

というイメージです。
大きい筋肉→小さい筋肉に向かってその力をラケットに伝えていくという事です。
ここで、前腕~手首のところが重要となります。肘を起点=今までの力を肘から先に伝える という事なのです。
前腕~手首で力を抜くという事は、バックスイングをして止めた時に若干、「しなり」が出ると思います(この表現で通じますか?)。

ボールを打球する時に、この「しなり」の力も加わるため、小さな力で大きなパワーを出す事が出来るのです。
「硬い」卓球をしている人は、これが出来ずに力んでいたりガチガチにラケットを握ってしまっております。
それでは、しなりのパワーを加える事が出来ず、別の力を利用しなければなりません。勿論、それなりにスピードは出せるかと思いますが、これではフォームが崩れて安定感が無くなってしまいます。

また、ボールへの「タッチ」についても、力んでいたりガチガチにラケットを握ってしまっていると微調整がききません。そのため「センスがない」卓球をせざるを得なくなってしまうのです。
大きな力を小さな労力で生み出せる、且つ、ボールの「タッチ」が良くなり「センスがある」卓球が出来るようになる秘訣ではないかと思います。是非、参考にしてみて下さいね。


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